初めてコーヒーミルを買おうとすると、様々な種類、価格帯も広く、どれを買えばいいのかわかりづらいですよね。そもそも値段によって何が変わるのかもわかりづらいと思います。
結論から申し上げます。TIMEMORE C2を購入しましょう!軽い力で挽けて粒度バランスもとてもよく、初めての方にはまさにおすすめのコーヒーミルです!
私自身もTIMEMORE C2を使用しているため、今回はTIMEMORE C2について紹介させていただこうと思います。是非最初のコーヒーミル選びをされいている、二台目を悩んでいるという方は参考にしてください!
そもそもTIMEMORE C2って?上位モデルC3との違いは?
TIMEMORE C2とは、TIMEMOREというメーカーが発売している手挽きミルです。
金属製の外観でカッコよく、高級感のあるデザインとなっております。色はホワイト、グレー、ブラックの3種類が現在発売されており、過去にはレッド、ブルーなどもありました。
C2には粒度を段階式に調節するダイヤルがついており、細挽き、中細挽きと合わせて調整することが出来ます。ミルによっては粒度をネジの締め加減で調節するタイプもありますが、粒度を調整するために何回も豆を挽いては確認と繰り返さなければならないため、ダイヤル調整は大変便利です。
通常モデルのC2では一度に20gまでの豆を挽くことができます。コーヒーのレシピでは20gの二杯抽出で紹介されることが多いため、初心者の方でも扱いやすい量ですね。
TIMEMOREからは他にもC3や高級モデルのS3と様々なコーヒーミルが発売されております。
C2とC3の違いとしましては、ミル内部の刃に違いがあります。C3はC2の改良版となり、より軽い力で挽きやすく、粉の大きさのばらつきを示す粒度分布も優れています。
「え?C3の方が性能がいいんでしょ?なんでC2を紹介するの?」と思われたかと思います。しかし、初心者の方にはC2をおすすめします。私自身が購入した際もC3は発売されておりましたが、C2を選択しました。
理由としましては、C2とC3は刃以外にはほとんど違いがありません。さらに、C2の方が安く購入できます。C2を購入して、より良いものが欲しくなってきた場合、ハイエンドモデルのS3やその他のコーヒーミルが欲しくなるでしょう。コストパフォーマンスの観点から考え、私はC2を購入しました。
TIMEMORE C2の種類
TIMEMORE C2にはC2、C2 MAX、C2 Fold、C2Sと4種類があります。迷った場合にはスタンダードなC2を購入しましょう。C2以外のモデルはC2のアップグレードモデルとして販売されておりますが、値段が高くなってしまっています。
それぞれの特徴を考慮して検討してみてください。
C2 MAX
C2 MAXは一度に挽ける豆の量が20g→30gとアップしたモデルです。一度に3杯入れたい方には向いているでしょう。
ただし、4杯分(40g)となるとC2 MAXでも2回に分けて挽く必要があります。値段が通常モデルよりも高くなってしまうのも懸念点ですね。
3杯必ず淹れるという方には適しているかもしれませんが、そうでない方はその他のモデルがいいでしょう。
C2 Fold
C2 Foldはミルのハンドル部が折りたためるモデルです。
キャンプ用途や頻繁にコーヒーミルを持ち運びたい方、収納スペースを気にされる方には向いていますね。こちらも値段が高くなってしまう点には注意が必要です。
C2S
C2Sはハンドルのフタ部分がプラスチックからアルミニウム合金に変更となり、内部の支柱も2本になった上位モデルです。
C2は後述するデメリットでも紹介しますが、プラスチックの蓋部分が割れてしまうことがあるため、この変更は嬉しいですね。
TIMEMORE C2のメリット
36段階で挽き方を調整できる
C2のメリットの一つに挽き方を36段階で簡単に調節できるダイヤルが付いていることが挙げられます。
大体のミルの挽き加減はネジやダイヤルを回して調整します。ただ、そのネジやダイヤルはどの程度回したら良いのか目安がありません。1回転回せばよいのか、5回転なのか。実際に回して好みの挽き加減になるまでひたすらコーヒー豆を消費して調整していく必要がありました。
私はKH-3という昔ながらのデザインのミルを過去に使用しておりました。この調節が上手くできず、コーヒー豆を大量に消費してしまいましたね、、、
C2ではダイヤルの周りにマークが施されており、ダイヤルを回してカチッカチッと1クリック毎に挽き加減を調整することが出来ます。メーカーからもおすすめの挽き加減のクリック数が説明があり、初心者の方でも迷わずに豆を挽くことが出来るでしょう。
私はハンドドリップの場合、ホットで飲む際は21クリック、アイスで飲む際は18クリックといった感じに飲む場面や豆に応じてその場で調節しています。好みの挽き加減も簡単に見つけやすいのもポイントですね。
細身で持ちやすい
手挽きミルの使い方としては机に置いてハンドルを回すか、片手で持ってもう一方でハンドルを回すかの二択になります。ミルはデザインの特性上、机の上に置いて回すしかできない据え置き型もありますが、これが結構大変です。
据え置き型は机に振動が伝わってガタガタうるさくなることに加え、力が逃げやすいんですよね。
手に持って回すタイプの物でも持ちにくかったり太くて回しづらくなったり、どんなにいい刃のミルでも回しづらくて力が逃げてしまうと豆を挽くのが大変になります。
C2は細身であることに加え、網状のカットが全面に入っていることから握りやすく、回しやすい形状となっています。
また、ハンドルのシャフト部分にはベアリングが内蔵されているため、軸がブレず、安定して回すことが出来るのも魅力ですね。このベアリングのおかげで回し終わりに手を離してもハンドルが回転してくれるほどスムーズな動きを実現してくれます。
粒度分布が良い
コーヒーミルではどんなに良いものを使ったとしても、大きすぎる粒や細かすぎる微粉など挽きたい大きさとはズレた粉が作られてしまいます。このバラつきによる大きさのバランスを粒度分布といいます。
大きすぎるとうまく抽出できないままコーヒーがドリップされてしまいますし、微粉はお湯との接触面積を増加させ、雑味やえぐみの原因となってしまいます。粒度分布が良いコーヒーミルは大きな粒や微粉が出来にくくなっています。
では試しにTIMEMORE C2と3000円ほどの安い電動ミルで挽いた豆を見てみましょう。
左:C2 右:格安電動ミル
スマートフォンの方は是非拡大して見てみてください。いかがでしょうか?安い電動ミルで挽いたものは画像上部に大きい粒が混ざっていて、画像中央下には細かい微粉が多く見えますね。
一方で左のC2は大きな粒や微粉も少なく、全体的に均一ですね。
ミルの粒度分布が良いことはコーヒー豆のポテンシャルを引き出す要因と言えるでしょう。いい豆を買ってきたとしてもミルが良くなければ、豆のおいしさを最大限引き出せていないことに繋がります。
C2は同価格帯でも粒度分布が良いとされており、初心者にもおすすめと言えるでしょう。
TIMEMORE C2のデメリット
フタが割れやすい
C2はフタがプラスチック製であるため、コーヒー豆の入れすぎや衝撃でフタが割れてしまいます。
私もつい先日、落としてしまった衝撃でフタに亀裂が入り、その後も使い続けていると気づかぬうちに二つ目の亀裂が入ってしまいました。
ただ、現状フタが割れていても問題なく使用できています。C3でもフタはプラスチック製となっているため、もし綺麗な状態で保ちたいのであればC2Sの購入を検討してみてもいいかもしれませんね。
水洗い不可
C2、C3ともに全体が金属製であるため、水洗いをすると錆びてしまう恐れがあり、水洗いはできません。
お手入れとしては外部はキッチンペーパーなどを絞ってから軽く拭き上げてから乾いたキッチンペーパーやタオルで拭き上げると良いでしょう。
内部の清掃は日頃は付属のブラシで内部に付着した微粉を取り除き、たまに分解して各パーツを拭き上げるといいですね。私は出不精で、ブラシ清掃はコーヒーの味に直結するためにこまめに行いますが、分解清掃はまだしたことがありません。また機会があれば分解して内部パーツも紹介できればと思います。
初心者には値段がネック
これか一番大きなデメリットですね。初心者にとっては値段が高く、手を出しづらいでしょう。
といいますのも、C2は定価で9980円と、そこそこ高い金額となっています。他の有名メーカーではHARIOやKalitaなどから3000円ほどのミルも売られており、3倍近くの値段となっていますね。
私自身も過去に安い手挽きミル、電動ミルを使用していましたが、C2を当時買わなかったのは値段が高いと感じてしまったからです。
初めて買うのにいきなり1万円近くなんて手が出せないよ…ずっと使うかもわからないし…。
ですが、それを踏まえたうえで、C2の購入を強くおすすめします!
私がミルを買い替えた理由として、コーヒーの雑味が強く出てしまうことが最たる理由です。
安いミルでは粒度の調整が難しくて面倒であり、調整したとしても粒度分布が悪いのであれば雑味が強く出てしまいますよね。ミルをC2に買い替えたことで、この雑味がかなり減りました。
正直ミルの違いだけでそこまで変わるのかと当時は思いもしませんでしたね。折角コーヒを自宅で淹れるのであれば、おいしく淹れたいところ。初期出費は少々痛くなりますが、コーヒーミルはC2から始めてみてはいかがでしょうか?
まとめ
初心者の方に向けてTIMEMORE C2を紹介しました。定価9980円と初めて購入するとしたら少し高いですが、下記のメリットがあります。
- 36段階で粒度を調節することが出来るため、誰でも簡単に挽き加減を調整できる
- 軽い力で回すことが出来るため、楽に挽くことができる
- 粒度分布が優れており、初心者でも雑味が少ないおいしいコーヒーを淹れられるようになる
フタが割れやすい、水洗いできないなどのデメリットもありますが、そうした点も気にならないほど良い機能を持ったミルだと思います。
もしより良いミルが欲しければ上位モデルのC3や、アップグレードモデルのC2MAXやC2Sなどを検討してみてもいいかもしれません。
初めてのミルはコーヒーをおいしく淹れるために、少しだけ奮発してみてはいかがでしょうか?
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