みなさんはどんなときにコーヒーを飲むことが多いでしょうか?
出勤時や休憩の時、知り合いと喫茶店でなど、様々な場面でコーヒーを飲む機会があるかと思います。
そんな筆者も、目覚めの1杯と仕事休憩中に飲む1杯をが毎日のルーティンです。
さて、ところで皆さんはコーヒーを飲むことで身体にどのような変化が生じるかご存じでしょうか?
眠気覚ましや疲労回復など様々なイメージを持たれている方が多いかと思いますが、これはコーヒーに含まれるカフェインによるものです。
コーヒーにはカフェイン以外にもポリフェノールが含まれており、糖尿病やがんの予防にも効果があるとされています。
今回はそんなコーヒーのメリットを5つ紹介していきたいと思います!!
眠気覚まし
コーヒーといえば真っ先に思い浮かぶのが眠気覚ましでしょう。
私も学生時代、試験期間はコーヒーを飲みながら徹夜で勉強をした苦い記憶があります(笑)
ところで、眠気は一体どうやってやってくるのでしょうか?
眠気にはアデノシンという物質が関与しています。アデノシンは私たちの細胞に含まれるエネルギーであるアデノシン三リン酸(ATP)に含まれています。
アデノシンは覚醒作用を持つヒスタミンをブロックする働きがあります。
カフェインはこのアデノシンと似た構造をしており、アデノシン受容体にアデノシンよりも先に結合することで、ヒスタミンの放出をブロックしないことで、覚醒状態を保つ効果を持ちます。
花粉症の方は薬を飲んで眠くなったことがある方もいるかと思いますが、花粉症の薬にはヒスタミンの働きを抑える効果があるためです。
そのため、コーヒーを飲むことで眠気を覚ます効果が期待できます。
疲労軽減、作業効率の上昇
コーヒーを飲むことでカフェインによる疲労軽減、作業効率の上昇が期待できます。
上記に挙げたアデノシンには神経伝達物質のドーパミン放出をブロックする働きあります。
ドーパミンは幸せホルモンとも呼ばれ、快感や多幸感をもたらしてくれます。
ヒスタミン同様にカフェインによってドーパミンの放出をブロックせず、これによりドーパミンの放出が促されます。
実際にコーヒーを飲んだ場合とデカフェ(カフェインが著しく少ないコーヒー)を飲んだ場合を比較すると、コーヒーを飲んだ場合の方が計算能力の向上や記憶力の向上が挙げられるといった論文も発表されています。
リラックス効果
みなさんはコーヒーの香りは好きですか?
実はコーヒーには香りにもメリットがあります。
コーヒー豆を焙煎するとき、3つの反応により香りが作られます。
メイラード反応
コーヒー豆に含まれるアミノ酸と糖が焙煎時に加熱されることでメイラード反応という化学変化が起こり、見覚えのある茶色い色合いになるとともに、香ばしい香りを生み出します。
カラメル化反応
コーヒー豆の糖のみが反応し、カラメル化反応が生じます。コーヒーの甘苦い風味や香りはこのカラメル化によって起こります。
ストレッカー反応
ストレッカー反応はメイラード反応の副反応であり、コーヒー特融の香気成分を生じさせます。
これらの反応で作られたコーヒーの香りには脳波のα波を多く発生させる効果があります。
α波とは、脳がリラックスしている状態に多く発生する脳波であり、他にも集中状態に多く発生するβ波や睡眠中に多く発生するθ波などがあります。
このα波が発生することで、リラックス状態へと導いてくれるのですね。
また、コーヒー豆の種類によってもα波の発生は異なります。
ブルーマウンテンやグアテマラなどは特にα波の出現が多いようです。
コーヒー豆の種類によってもリラックス効果が違うのは面白いですね!
ダイエット効果
みなさん、ダイエットって大変ですよね??
食べたいものを我慢して、疲れていても運動して、それでも体重計に乗ってショックを受ける日もありますよね……
そんな方にも朗報です!なんとコーヒーにはダイエット効果もあります!!
カフェインは、身体を興奮、覚醒状態に導く効果があります。これによって交感神経が活発化されます。
交感神経とは活動時に優位に働く自律神経であり、これによって代謝が促進されることでダイエット効果に繋がります。
さらに、コーヒーに含まれるポリフェノール、クロロゲン酸には血糖値を下げ、脂肪燃焼を手助ける効果があります。
ただし、ダイエット効果があるからといって、砂糖やミルクの入れすぎでは逆効果です。
もしもダイエット効果を最大限に発揮されたければ、ブラックコーヒー、ホットで飲むのがおすすめですね。温かい飲み物は身体を温めてくれ、代謝が促進されます。
生活習慣病の予防
糖尿病や心臓病、現代には様々な生活習慣病がありますよね。
生活習慣病の予防として、運動やダイエットなど様々な方法がよく取り上げられているかと思います。
コーヒーにもそうした生活習慣病への予防効果があるのはご存じですか?
上記に挙げたダイエット効果も、生活習慣病への予防の一つですよね。
クロロゲン酸には血小板同士で固まる凝集を抑える働きがあり、これによって血液をサラサラにし、血流の改善、高血圧の予防効果があります。
血流が悪い、高血圧といった因子は脳梗塞や心筋梗塞、狭心症といった動脈硬化へ繋がるため、コーヒーを飲むことでこれらの改善に繋がります。
また、クロロゲン酸にはさらに抗酸化作用があり、癌への予防効果に加え、老化防止効果もあります。
ただし、健康にいいからといって飲み過ぎてはいけません!
カフェインを取り過ぎると不整脈や動悸、不眠、下痢、胃酸過剰といった症状が起きてしまうかもしれません。
コーヒーは一日2~3杯まで(カフェインに過剰に反応してしまう方は1杯)程度とし、一度に大量に飲み切らないようにしましょう。
まとめ
コーヒーにはカフェインやポリフェノールのクロロゲン酸が含まれており、様々なメリットがあります。
- 眠気覚まし
- 疲労軽減、作業効率の向上
- リラックス効果
- ダイエット効果
- 生活習慣病の予防
これらに加え、書ききれないほどのメリットがコーヒーにはあり、まさにスーパードリンクと言えるでしょう。
ただし、飲みすぎると不整脈や動悸、不眠、下痢、胃酸過剰など注意が必要なのもまた確かです。
ここちよい生活と健康を授けてくれる。そんなコーヒーライフをこれからも楽しんでいきましょう。
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