【個性的なおいしさ】スペシャルティコーヒーの魅力と違いを解説!

コーヒーを知る

みなさんはスペシャルティコーヒーって聞いたことがありますか?販売店や通販サイトなどで見かけることもあり、なんとなく名前だけは知っているという方も多いかと思います。

スペシャルティコーヒーとは、コーヒー豆のグレードの一つ。全体の上位5%に分類され、品質も管理も徹底され、他のコーヒーとは一味違ったコーヒーです。

こだわり抜かれた一杯で、味わい深く特別な体験をさせてくれるでしょう。

この記事ではそんなスペシャルティコーヒーについて解説していきます。

コーヒーのグレードは大きく分けて4種類

そもそもコーヒーはその品質によって4段階のグレードに分けられています。流通量と品質をピラミッド状に表したコーヒーピラミッドというものがあり、最も優れたスペシャルティコーヒーは流通量も少なく、上位5%程とされています。

Speciality(スペシャルティ)

スペシャルティコーヒーは最も流通量が少なく、栽培から運搬に至るまで徹底管理されており、品質も最も良いとされるコーヒーです。全体の上位約5%がスペシャルティコーヒーとなります。

日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)によるカッピングテストによって一定の基準を満たすとスペシャルティコーヒーとして認められます。後半で詳しく解説しますね。

Premium(プレミアム)

プレミアムコーヒーは品種や産地が特定されており、希少性があるものとされています。

スペシャルティコーヒーには及びませんが、プレミアムコーヒーもカッピングテストにて基準が設定されています。

Commercial(コマーシャル)

コマーシャルコーヒーとはスーパーや量販店で売られている安くて大量消費に向いている豆です。コモディティコーヒーとも呼ばれますね。

安価で購入しやすく、品質は同じコマーシャルコーヒーの中でも比較的良いとされるものから、あまりよくない、悪いと言えるものまで幅広く存在します。

Low grade(ローグレード)

ローグレードコーヒーは最も品質が低く、缶コーヒーやインスタントコーヒーなど大量生産、大量消費に向いている最も安価な豆です。

SCAJのカッピングテストとは?

日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)が定めているカッピングテストでは、コーヒーの味わいや香りを評価しています。100点満点で評価され、スペシャルティコーヒーとして認定されるのには80点以上が必要です。

7つの項目に分かれているので、それぞれ解説します。

カップクオリティのきれいさ

カップクオリティのきれいさ、いまいちわかりづらいですね。「きれいさ」とはSCAJにより風味に汚れ、欠点がないこととされています。

良いコーヒーは味わいを感じやすく、透明感があるとされています。雑味やえぐみがコーヒー豆にあると、豆の特性が感じづらくなってしまいます。

コーヒーの個性を感じやすく、雑味がないコーヒーが良い評価とされると考えてもらえるとわかりやすいですね。

甘さ

コーヒー豆は栽培、生産処理の過程で熟度が良く、丁寧に処理されていると複数の成分によって果実感のあるフルーティな甘さを感じられるようになります。

カッピングテストではこの甘さを判定しており、生産工程が適切に行われているか、甘さを感じにくくさせる要因(辛さのある苦味、刺激的な酸味など)が含まれていないかチェックしています。

酸味の特徴

フルーツやお酢など、酸味にもいろいろ種類があり、コーヒーも同様でいろいろな酸味がありますね。この項目では酸味の特徴を評価します。

フルーティ、明るい、さわやかといったコーヒーに生き生きとした印象を与える酸味であれば高評価になります。

反対に、刺激があるような酸味や酸化したような酸味は悪い評価となります。

質感

スッキリと飲める、重い味わいといったようにコーヒーを口に含んだときの印象、総じて質感も評価の対象です。

質感には重さや濃さ以外にも舌ざわりの滑らかさ、粘り気など様々なものが挙げられます。

質感が良く、飲んでいて口当たりがよく、気持ちのよい質感であれば高評価に、不快な感覚があると悪い評価となります。

生産地による風味特性

スペシャルティコーヒーとその他のコーヒーを区別する最も重要な項目です。

栽培地、農園によってフレーバーや味わい、ボディ感など、コーヒーの風味は異なってきます。

この項目ではコーヒー風味が独特であるか、一般的なコーヒーと異なる特徴があるかを評価しています。

後味の印象度

コーヒーを飲みこんでから残る風味。良いコーヒーはこの後味も違ってきます。

後味に甘さが気持ちよく残る、余韻を楽しめるようなコーヒーは高評価になりますし、嫌な刺激や酸っぱさを残していくコーヒーは低い評価とされます。

バランス

コーヒーには苦味、酸味、甘味、香りなど多くのパラメータがありますね。

バランスの項目では風味の調和がとれているか、飲み心地を阻害すような突出したものはないか、味わいを損ねるような欠けているものはないかを判定します。

スペシャルティコーヒーの楽しみ方

カップリングテストで実際に味わいを評価されたスペシャルティコーヒー。その魅力は、産地ごとによってことなる独自の風味、味わいにあります。

コーヒーは産地や品種、栽培方法や加工プロセスによって、風味も味わいも変わるため、その違いを飲み比べる楽しさがあります。まるでワインのように、同じ品種であってもそれぞれの持つ個性が異なります。

フルーティな酸味や、香ばしい苦味、様々なコーヒーの持つ独特な味わい。好みに合わせて挽き加減や淹れ方を調整し、じっくりと独特な味わいを楽しむことがスペシャルティコーヒーの醍醐味ですね。

まとめ

スペシャルティコーヒーは日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)によるカップリングテストにより、上位5%のコーヒーに認定されたコーヒーです。

慎重に選定されたコーヒー豆は独特な風味を持ち、どのスペシャルティコーヒーも他とは違う味わいを表現しています。

さまざまな味わいの違いをじっくりと楽しむことで、より豊かなコーヒーライフを実現できるでしょう。

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